エンゲージメント

「エンゲージメント」概要

発生したイベントやコンバージョン、ページビューなどのサイト内行動に関する上を見ることが出来るレポート群です。作成したコンテンツの評価や、機能追加後の前後比較など用途が多彩なレポートです。ただ「これを見たい」という掛け合わせが見えないことも多く、探索レポートを使ったほうが良いケースも存在します。

有用度
4.0
利用頻度
4.0

関連公式ヘルプ

エンゲージメントの概要

サイト内行動に関する主要指標を確認することが出来ます。以下の項目が対象となります。

  • 時系列での平均エンゲージメント時間・エンゲージメントのあったセッション数(1ユーザーあたり)・セッションあたりの平均エンゲージメント時間
  • 過去30分間の上位のページとスクリーンユーザー
  • 時系列での表示回数(ページビュー数)とイベント数
  • 上位イベント名のイベント発生数
  • 上位ページタイトルとスクリーンの表示回数
  • ユーザーのアクティビティの推移(DAU、WAU、MAUの推移)
  • ユーザーのロイヤリティの推移(DAU/MAU、DAU/WAU、WAU/MAU)

レポートのカスタマイズ機能が用意されており、カードの追加・変更・削除が出来ます。レポートのカスタマイズ方法に関しては「レポートのカスタマイズ」を確認してください。追加出来るカードに関しては、どのレポートでも選択肢は一緒です。

イベント

該当期間のイベントの発生に関する情報を見ることができます。

具体的には以下のデータが確認できます。

  • 上位5つのイベントの時系列推移
  • イベントごとのイベント発生ユーザー(Y軸)とイベント発生数(X軸)の散布図
  • イベント名別の各種指標
    • イベント数
    • ユーザーの合計数(イベントを発生させたユーザー数)
    • ユーザーあたりのイベント数(イベント数÷ユーザーの合計数)
    • 合計収益

レポートのカスタマイズ機能が用意されており、カードの追加・変更・削除が出来ます。レポートのカスタマイズ方法に関しては「レポートのカスタマイズ」を確認してください。追加出来るカードに関しては、どのレポートでも選択肢は一緒です。

GA4で自動取得しているイベント 及び カスタムで作成したイベント名が表示されます。特定のイベント名をクリックすると、該当イベントの詳細を確認できます。

イベント名をクリックして詳細を確認する

イベントの詳細

該当イベントに関する詳細を確認出来ます。イベントに紐付いた「イベントパラメータ」も本レポートで確認が可能です。

本レポートで表示されるイベントパラメータですが
1)GA4側で自動取得しているイベントの場合は、直近30分間の該当イベント紐付いているパラメータ
2)新たに作成したイベントの場合は、デフォルトでは何も表示されません。
※1)・2)共にイベントのパラメータを登録すると本レポートに自動で表示されるようになります。
イベントの作成やパラメータの登録に関してはイベントのページをご覧ください。

PAGE_LOCATION、PAGE_REFERRER、GA_SESSIONなどはイベントパラメータとして登録を行ったため表示されます。

本レポートで表示される項目はイベントによって変わります。以下は、初期設定で取得されるイベントで特に追加パラメータ設定を行っていない場合に表示される項目一覧です。

イベント名表示項目
page_view(ページ表示)・時系列でのイベント数・ユーザーの合計数・ユーザーあたりのイベント数・イベントの値
・イベントに紐付いたパラメータ別の過去30分間のイベント発生数
※注;ここで確認出来るのはあくまでも直近30分間になり、
イベントパラメータを登録しない限り、別途集計された表は用意されていません

・ページタイトルあるいはページ階層(ドメイン以降のURL)ごとの総エンゲージメント率と平均滞在時間
・国別のイベント数
・性別のイベント数
・時系列でのイベント数/セッション
session_start(セッション開始イベント) ・時系列でのイベント数・ユーザーの合計数・ユーザーあたりのイベント数・イベントの値
・イベントに紐付いたパラメータ別の過去30分間のイベント発生数
※注;ここで確認出来るのはあくまでも直近30分間になり、
イベントパラメータを登録しない限り、別途集計された表は用意されていません

・国別のイベント数
・性別のイベント数
・時系列でのイベント数/セッション
first_visit(初回訪問)session_startと同じ
user_engagment(ユーザーのエンゲージメント)session_startと同じ
scroll(90%スクロール)session_startと同じ
click(外部リンククリック)session_startと同じ
file_download(ファイルダウンロード)session_startと同じ
video_start(動画開始)
video_progress(動画再生中)
video_complete(動画再生完了)
session_start

繰り返しになりますが、イベントパラメータを登録しない限り、該当イベントのパラメータごとの数値(例:どのファイルがダウンロードされたか、外部リンクのクリック先)は見ることが出来ません。これらを見たい場合はイベントパラメータの登録を忘れないようにしましょう。
各イベントの詳細レポートはカスタマイズなどは出来ません。

コンバージョン

コンバージョンとして登録したイベントの数値を確認することが出来ます。

具体的には以下のデータが確認できます。

  • 上位5つのコンバージョンの時系列推移
  • コンバージョン回数(X軸)とユーザの合計数(Y軸)のコンバージョンごとの散布図
  • コンバージョンごの指標
    • コンバージョン数
    • (コンバージョンした)ユーザーの合計数
    • イベント収益

コンバージョンしたセッション数やコンバージョン率は本レポートで見ることは出来ません。前者は探索レポートで出すことが出来ますが、コンバージョン率は探索レポートでも出すことが出来ません。

コンバージョン名をクリックすると、該当コンバージョンの詳細を確認できます。

コンバージョンの詳細

コンバージョンごとの内訳を確認できるレポートになります。

以下のディメンションの内訳ごとにコンバージョン数とイベントの値を確認できます。

  • 参照元
  • メディア
  • 参照元プラットフォーム
  • キャンペーン

コンバージョンに繋がった流入元を見ることができ、成果に貢献している集客施策を把握することが出来ます。

またセカンダリディメンションを追加することで、ランディングページ+クエリ文字列との掛け合わせを見ることも出来ます。

ページとスクリーン

ページ(ウェブサイトの場合)あるいはスクリーン(アプリの場合)ごとの情報を確認できます。

具体的には以下のデータが確認できます。

  • 上位5つのページ
  • ページごとのイベント発生ユーザー(Y軸)と表示回数(X軸)の散布図
  • イベント名別の各種指標
    • 表示回数
    • ユーザー数
    • 新規ユーザー数
    • ユーザーあたりのビュー数(表示回数÷ユーザー数)
    • 平均エンゲージメント時間
    • ユニークユーザーのスクロール数 ※スクロール計測をONにしている場合
    • ページごとのイベント数(合計イベントあるいはイベントごと。使い方例としてページごとのファイルダウンロード数を確認)
    • コンバージョン数(すべてのコンバージョンあるいはイベントごと)
    • 合計収益

イベント数・コンバージョン数・収益などは、あくまでもそのページで発生した場合にカウント。例えばページA⇒ページBを見て、ページBがコンバージョンだった場合、ページBのみにコンバージョンがカウントされます。

ディメンション(ページ)の単位は以下の4つが用意されており切り替えることができます。ウェブの場合は主に上の2つをつかうことになるかと。

名称意味
ページタイトルとスクリーンクラスウェブの場合はタイトルタグの名称。アプリの場合は画面に設定したスクリーンクラス
ページパス+クエリ文字列とスクリーンクラスウェブの場合はページパス(URLのドメイン以降)。アプリの場合は画面に設定したスクリーンクラス
ページタイトルとスクリーン名ウェブの場合はタイトルタグの名称。アプリの場合は画面に設定したスクリーン名
コンテンツグループ作成したコンテンツグループ単位。
コンテンツグループの作成にはGTMでの設定あるいはgtagでの実装が必要となります

ランディングページ

ウェブサイトに流入した時に一番最初に見たページを確認できます。

具体的には以下のデータが確認できます。

  • 表示回数(ランディングページになった回数)
  • 新規ユーザー数
  • セッションあたりの平均エンゲージメント時間
  • コンバージョン
  • 合計収益

ランディングページごとのコンバージョン率やエンゲージメント率(直帰率)などを見たい場合は該当レポートをカスタマイズして指標を追加してください。

レポートで見るべきポイント

様々な用途に利用をすることが出来ますが、代表的なものは以下3つになるでしょう。

1.コンバージョンごとの数値を見る

設定したコンバージョンが何件達成しているのか、時系列での推移などをチェックしサイトの評価を行います。流入元とのかけあわせもで出来るので、どの流入元が成果に貢献しているかがわかります。ただし、他の項目とかけ合わせたい場合は探索レポートを利用することになります。

2.ページごとの数値を見る

どのページが人気なのか?滞在やスクロールされている記事は?などページ単位での傾向を把握するのに便利です。ちょっとしたチェックの場合は本レポートでも十分でしょう。ただしこちらも深堀りをしたい場合は探索レポートの利用が必要になります。

3.イベントごとの数値を見る

設定したイベント(初期から用意されているイベントも、カスタムで作成したイベントも)の利用傾向を確認します。ただ詳しく分析するためにはカスタムイベントの登録が必要なので、設定を忘れないようにしましょう。 イベントの作成やパラメータの登録に関してはイベントのページをご覧ください。

小川

発生回数を主にチェックするためのレポートになります。現状把握には便利ですが、かゆいところに手が届かない部分もありますので、探索レポートの使い方にも慣れておきましょう。

参考になりましたか?

Google Analytics 4のセミナー講座販売中
活用・実装・改善・LookerStudioなど3時間半で学べる動画+資料を買い切り販売中です。一度購入いただくと、随時アップデートも行われます。