ランディングページが新たなディメンションとしてGA4の画面に現れました。名称はなぜか「リンク先ページ」とわかりにくいのですが(2022年4月19日頃に「ランディングページ」になりました)、通常のレポートや探索機能で見ることが出来ます。
探索で使えるディメンション一覧にも追加しておきました。
どういったレポートで使えるのか
ユーザー属性、テクノロジー、集客、エンゲージメント、収益化のレポートの表で「セカンダリディメンション」として利用出来ます。
また探索レポート内でもディメンションとして選ぶことが出来るようになりました。
ランディングページはGA4の通常のページと同様にパラメータ付きでのURLとなります。そのため分析の際には、パラメータを除外して集計する必要が発生します。
ランディングページごとのCV数
コンバージョンごとのランディングページを見たい場合は、「コンバージョン」と「ランディングページ」を掛け合わせしましょう。
下記図はエンゲージメント>イベントのレポートで、特定のイベント名に絞り、ランディングページをセカンダリディメンションとして追加しました。
このようにコンバージョンに貢献したランディングページの内訳がわかります。ランディングページはコンバージョンした時のセッションのランディングページとなります(初回訪問のランディングページとかではなく、セッション単位で紐づきます)。
GA4では1回のセッションで同じコンバージョンを複数回達成した場合は、その回数分だけカウントされます。UAはセッションで最大1回のため数値に違いが出ます。
探索レポートでも同様にランディングページとCVの掛け合わせを見ることが出来ます、
ここでは全てのコンバージョンが対象になりますが、特定のコンバージョンに絞り込みたい場合は分析要件にあわせて、フィルタ(イベント名=指定したコンバージョン名)あるいは、セグメント(イベントから指定したコンバージョンとして指定したイベント名を選択)して数値を出しましょう。
なお、コンバージョン率に関しては記事公開日段階では指標として用意されていませんので、引き続き手動での計算が必要となります。
ランディングページの仕様について
ランディングページはpage_viewのイベントに付与されるentrancesのパラメータ(1がついていればランディングページ、それ以外は値が入らないパラメータです)にて判定されます。session_startのpage_locationではありません。
従って以下のようなユーザーの動きがあったとしましょう。
test.htmlに検索から訪問 session_startとpage_viewのイベントが発生
↓(セッション切れた後)
test.htmlでファイルダウンロード session_startとfile_downloadのイベントが発生
↓(セッション切れた後)
test.htmlからtest2.htmlに移動 session_startとpage_viewのイベントが発生
その場合はデータは以下のとおりとなります。
セッションは想定通り3件となっています、test.htmlとtest2.htmlが1回目・3回目の訪問をさします。
ただ2回目の訪問はダウンロードを行ったものの、page_viewイベントが発生していないため、ランディングページは(not set)となります。
全ての参照元がOrganic Searchになっていますが、サイト内でセッションが切れて、その後サイト内でイベントを発生した場合は流入元を引き継ぎするようです。こちらに関しては別記事にてまとめます。